2024/01/17 09:00
九州、佐賀県の西端にある、嬉野町。
五百年以上前、中国の陶工により日本ではじめて釜炒り茶が伝わった、
釜炒り茶発祥の地です。
釜炒り茶は中国茶の製法に近く、蒸し緑茶の「蒸し」と違い、釜炒り茶は鉄釜で炒る工程を経て作られています。
生葉を炒ることで、香ばしい釜香がつき、茶葉はよった形をし、少し燻銀のような緑色で光沢も見えます。
淹れたお茶の水色は澄んだ黄金色。芳ばしい香りと甘味と豊かな旨味があり、
少し渋みを感じられますが、すっきりとした味わいが特徴です。
今では日本のお茶生産のうち1%に満たない、釜炒り茶ですが、
釜炒り茶のおいしさを、次世代に繋いでいきたいと思っています。
嬉野は盆地で、きれいな水と山に囲まれ
寒暖差の生まれやすい地形であることから
美味しい茶葉が取れます。
私たち茶農家の茶畑は、山あいに点在していて
同じに見える畑もそれぞれ違いがあり、
畑作り、土づくり葉の管理…
それぞれ自然とむきあい、
茶の木を育てやっと、春に取れる新芽の茶葉から
お茶を作っています。
釜炒り茶そのもののおいしさを追求し、伝えたいと考えています。
組合としても、長年、お茶そのもののおいしさを引き出す、
炒りの技術、焙煎、製法も研究とこだわりを持ってきました。
現在も、ここ数年は農林水産大臣賞受賞や賞を連続でいただいています。
「葉と日と火」は釜炒り茶専門ブランド茶として、
これからも、茶畑づくりから釜炒りの技術、
釜炒り茶の美味しいお茶を追求し、まじめに丁寧に作っていきます。
<葉と日と火が大切にしていること>
1.嬉野の地でお茶と向き合い生産する情熱
2.おいしい釜炒り茶と焙煎技術
3.お茶と人の幸せな形、お茶で生まれる時間を尊ぶ
<流れ>
2020年 ブランド茶「葉と日と火」
2022年 味を競う日本茶アワード 出品「釜炒り茶」奨励賞受賞
2023年 5年連続 農林水産大臣賞受賞
2024年 ECサイト開設